Victory Fundは、高利回りと短期運用で注目を集めている不動産クラウドファンディングサービスです。特に、東京都心部の高収益不動産に特化したファンドを多数取り扱っているのも特徴です。
一方で、比較的新しいサービスで実績がまだ少ないため、運営会社の信頼性やファンドの内容や特徴が気になるという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Victory Fundの評判や口コミを元に、実際に利用した投資家から見たメリットやデメリットを詳しく解説します。サービスの内容が気になる方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
Victory Fund(ビクトリーファンド)の不動産クラウドファンディングとしての特徴

Victory Fundは、東京都心部の優良物件に特化し、短期運用で高リターンを狙える不動産クラウドファンディングとして、投資家から注目を集めています。特に魅力的なポイントは以下の5つです。
それぞれの特徴を1つずつ解説するので、ぜひ参考にしてみて下さい。
東京23区を中心とした都市部に特化していて価値が毀損しにくい
Victory Fundが扱う不動産は、東京23区を中心に、川崎市や千葉市など関東の都市部の物件に特化しています。立地の優位性から資産価値の毀損リスクが低く、安定した運用が期待できます。都市部に特化している具体的な強みは、以下の通りです。
特徴 | 内容 |
---|---|
地価の安定性 | 東京23区は人口や経済活動が集中しており、地価が下がりにくいエリア |
好立地の物件選定 | 駅近・需要の高いエリアに限定し、空室リスクや資産価値の低下を抑制 |
都心特化の運用ノウハウ | 運営会社が長年培ってきた東京都心の不動産運用実績が安定性を支える |
高い入居率と賃料の安定 | 都市部の高需要により賃料収入が安定しやすくリスクを低減 |
元本割れゼロのリスク | 現在まで元本割れ案件がなく信頼性の高さがある |
Victory Fundは地価が安定しやすく需要の高い都市部に特化することで、リスクを抑えつつ安定した収益を提供している点が大きな魅力です。
8%〜10%ほどの高利回り案件が多く業界トップクラスの収益性
Victory Fundは、不動産クラウドファンディング業界の中でも平均よりも高い水準の利回りを実現しています。2025年8月時点での平均利回りは9.1%で、中には10%超の案件も複数あり、高い収益性が大きな魅力です。
高利回りの背景には、物件のバリューアップから売却までを短期間で行うファンド設計により、他社の2〜3年運用よりも短い、6〜12ヶ月程度でリターンが確定できる点にあります。
さらに、インカムゲインとキャピタルゲインの両方を得られる「ダブル収益型」や、都心部の好立地物件への集中投資、大型案件による効率運用などが利回りの高さを支えています。
優先劣後方式によるリスク対策も講じられており、収益性と安定性の両立をしている点も魅力です。
6ヶ月から12ヶ月程度の短期案件が多く投資効率が良い
Victory Fundは、6〜12ヶ月の短期運用を中心とする不動産クラウドファンディングで、投資効率の高さが特徴です。中長期案件が多い業界の中で、1年以内に資金を回収できる希少な存在であり、資金を素早く再投資することで複利効果も狙えます。
短期運用により市況変動リスクを抑えつつ、年利8〜10%という高い利回りを維持できます。さらに、全ファンドで元本割れ・配当遅延ゼロという実績も安心材料です。資金を柔軟に活用したい投資家にとって、短期運用と高利回りを兼ね備えている点は大きな魅力です。
バリューアップ+家賃保証で安定した収益創出
Victory Fundは、既存物件の価値を高める「バリューアップ型」に加え、多くの案件で一定期間の「家賃保証」が付いており、不動産価値と安定収益の両立を実現しています。
リノベーションなどで物件価値を向上させ、賃料収入と売却益の両方を得られる点が特徴です。ダブル収益型に加え、空室でも安定配当を得られる家賃保証があることで、収益性低下のリスクも軽減できるのも嬉しいポイント。
投資家にとって、短期間でも高利回りかつ安定的なリターンが期待できる点が大きな魅力です。
口座開設・本人確認がスムーズ
Victory Fundの口座開設は、スマホを使ったオンライン本人確認に対応しています。郵送での本人確認などの手間がなく、最短1日で手続きが完了するスピーディーさも魅力的。
仮登録はメールアドレスの入力のみで完了し、本登録は本人確認書類と顔写真をスマホで撮影して提出するというシンプルな流れです。
なお、スマホでの操作に不安がある場合は、郵送による本人確認にも対応しており、利用者が柔軟に選択できる点も安心です。気になる方は、公式サイトで登録の流れをチェックしてみて下さい。
Victory Fund(ビクトリーファンド)の掲示板やSNSでの評判や口コミ
Victory Fundを実際に利用した方の、以下のような評判や口コミをご紹介します。
それぞれリアルな声を詳しくご紹介するので、ぜひ参考にしてみて下さい。
目立たないが高配当で期日通りの償還を続けている
ビクトリーは何気に安定して高配当の期日通り償還を保っている
ソーシャルレンディング投資の学校
Victory Fundは派手な広告は少ないものの、堅実な運用で注目されている不動産クラウドファンディングサービスです。過去のファンドは全て期日通りに償還されており、高利回りを安定的に提供している点が大きな魅力です。
運用期間が6〜12ヶ月と短く、家賃保証や優先劣後方式などリスク対策も整っています。派手さや話題性は控えめながらも、堅実な運用体制は安心できる点が特徴と言えるでしょう。
運用終了から1ヶ月以内の償還で好印象
運用終了は11月30日だったけど音沙汰なし。どうなってるんだろ🤔
ビクトリーファンドから運用終了のメールが届きました。マイページを見たら償還も行われてました。運用終了の案内が遅かったものの運用終了から1ヶ月以内の償還は好印象な感じです。
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運用終了から1ヶ月以内にしっかりと償還されたことで、信頼性を評価する口コミです。運用終了の連絡がやや遅れた点に指摘があるものの、実際には運用終了から1ヶ月以内にきちんと償還されており、投資家にとっては安心できる対応です。
不動産クラウドファンディングにおいて、通知のタイミング以上に資金の確実な返還が重視されるため、予定通りの償還実績は大きな安心ポイントと言えるでしょう。
募集開始から数分で埋まってしまいクリック合戦になる
今日は先着でCOZUCHIの渋谷区道玄坂に申込。17億だったから余裕だった😁
もう埋まってるけど…やっぱり仕事中に開始のビクトリーファンドは無理だな…
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何分ぐらいで埋まったんだろ?🤔
昼休憩の時間決まってなくて10分ぐらいだから、12時半に合わせれない😇
しかもスマホからになるし…
Victory Fundは人気が高く、募集開始からわずか数分で満枠となることも珍しくありません。特に先着式ファンドでは、いわゆる「クリック合戦」状態になるほど競争率が高く、申し込みのタイミングを合わせるのが難しい点に注意が必要です。
ただ、先着式ファンドの競争率が高い傾向はVictory Fundに限らず、他社の不動産クラウドファンディングサービスでもよくある現象です。
それだけ魅力あるファンドが多いという裏返しでもあります。投資の機会を逃さないためには、事前に募集日時をチェックし、スケジュールを調整するなど対策を取ることが重要です。
案件説明の文章が雑で、詳細がわかりづらい
ビクトリーファンドの案件説明が雑すぎてコーヒー吹いた
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Victory Fundの案件ページは、基本情報が簡潔に整理されている反面、一部のユーザーからは「説明が雑で見づらい」といった声も見られます。特に、リスクなどの詳細がやや物足りないと感じる場合があるようです。
ただ、投資判断に必要な情報は一通り掲載されており、内容が不十分というわけではありません。サイト全体として簡潔かつ実務的なスタイルを優先している印象です。気になる方は、公式サイトで実際の案件ページを確認してみて下さい。
Victory Fund(ビクトリーファンド)を運営するカチデベロップメント株式会社は信頼できる?
Victory Fundは、2021年3月にサービスを開始した、比較的新しい不動産クラウドファンディングサービスですが、運営会社のカチデベロップメント株式会社は、1997年設立の老舗企業です。会社概要を以下にまとめました。
運営会社 | カチデベロップメント株式会社 |
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設立 | 1997年7月7日 |
主要事業 | ・不動産開発、販売 ・プロパティマネジメント |
許認可 | ・宅地建物取引業東京都知事(4)第79547号 ・不動産特定共同事業東京都知事第137号 |
不動産開発や販売、管理において長年の実績を持ち、信頼性の高さが特徴です。法令に基づく許認可を取得し、堅実な経営基盤のもとサービスを展開しています。
2025年8月時点で37件のファンドを組成し、元本割れなしの安定した実績を重ねているため、Victory Fundは安心して利用できるサービスと言えるでしょう。
Victory Fund(ビクトリーファンド)のデメリットや注意点
Victory Fundのデメリットや注意点として、以下の3点が挙げられます。
1つずつ解説するので、各デメリットや注意点を理解した上で、利用の検討をしてみて下さい。
劣後出資の比率が低い案件が多い
不動産クラウドファンディングでは、運営者が損失を先に負担する「劣後出資構造」により、投資家の元本保護が図られています。
一般的に劣後出資比率が高いほどリスクは低く、業界の平均は5〜20%で、中には50%以上の高水準な案件も存在します。
一方、Victory Fundのファンドは劣後出資比率が1〜3%と非常に低く、元本割れリスクが高い点に注意が必要です。参考までに、直近5件の劣後出資比率をご紹介します。
ファンド名 | 劣後出資比率 |
---|---|
第37号市川市ホテルプロジェクト | 1.96% |
第36号東京都足立区扇マンションプロジェクト | 1.37% |
第35号千葉市幕張プロジェクト | 2.13% |
第34号川崎市1棟マンションプロジェクト | 1.37% |
第33号宇都宮市プロジェクト | 1.10% |
このように、Victory Fundは業界平均と比べて劣後出資比率がかなり低く、リスク面においては大きなデメリットです。
一方で、劣後出資比率の低さは高利回りや短期運用を実現するための設計であり、リスクと引き換えに魅力的な条件を提示しているとも言えます。
初心者にはハードルが高いものの、リスクを充分に理解し、高利回りや短期運用を重視する中級者以上の投資家には、おすすめできるサービスです。
最低投資額が10万円と高め
Victory Fundの最低投資額は10万円で、不動産クラウドファンディング業界全体で見ると、やや高めに設定されています。
1万円から投資できる不動産クラウドファンディングサービスも多いため、初心者にとってはややハードルが高いかもしれません。
一方で、Victory Fundは高い利回りのファンドが多い点が魅力です。そのため、ある程度の投資資金を投じられる中級者以上の投資家に適していると言えます。
初心者や少額投資を希望する方には少々不向きかもしれませんが、資金効率やリターンを重視する投資家にはおすすめです。堅実かつ効率的な資産運用を目指す場合には向いているサービスと言えるでしょう。
実績が浅く信頼性が読みづらい
Victory Fundは2021年3月にサービスを開始した比較的新しいサービスで、実績がまだ控えめなため、信頼性の判断は難しい面があります。
ただ、2025年8月時点で37件のファンドを組成し、そのうち24件の運用が完了しています。まだ組成数は多いとは言えませんが、元本割れは一度も発生しておらず、想定利回りも概ね達成されている点は安心ポイントです。
また、運営会社のカチデベロップメント株式会社は不動産業界で25年以上の実績があり、法令遵守や許認可も備えているため、企業としての信頼性は高いと言えます。
今後も最新の運営実績や案件内容を注視しつつ、冷静に判断することをおすすめします。
Victory Fund(ビクトリーファンド)と他社の不動産クラウドファンディングを比較
ここでは、Victory Fundをはじめとする主要な不動産クラウドファンディングの特徴を比較してみましょう。
特に、Victory Fundと同様に都心エリアに強みを持つ「COZUCHI」や「利回り不動産」と比較します。実績は各公式サイトの2025年8月時点のデータを参考にしています。
不動産クラファンサービス | 平均利回り | 最低投資額 | 特徴 |
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Victory Fund | 8〜10% | 10万円 | ・都心物件に特化・高利回り ・短期かつ大型案件が多い |
COZUCHI | 4〜10% | 1万円 | ・中途解約可能のファンドあり ・利回り上振れ実績あり ・運用期間が幅広い |
利回り不動産 | 4〜10% | 1万円 | ・首都圏物件に強い ・ワイズコインでポイ活可能 ・情報開示が丁寧 |
Victory Fundは、平均利回りが8〜10%と高水準で、東京都内の物件を中心に扱うため、利回り重視の短期集中型の投資を好む中級者以上の投資家に適しています。
一方、COZUCHIは利回り上振れ実績が多く、一部のファンドで途中解約が可能な柔軟性が魅力です。利回り不動産は首都圏物件に強く、独自ポイント「ワイズコイン」でポイ活ができる点も特徴です。
また、COZUCHIと利回り不動産は最低投資額が1万円と少額投資対応のため、初心者にもおすすめ。
Victory Fundは最低投資額が10万円でややハードルが高めですが、安定した高利回りが期待できるため、投資経験のある中級者以上に適していると言えます。
Victory Fund(ビクトリーファンド)がおすすめできる人
Victory Fundがおすすめなのは、以下のような投資家タイプです。
- 高い利回りを狙いたい人
- 首都圏や都心の不動産に重点を置いた投資をしたい人
- 短期間(6〜12ヶ月)で資金を回転させたい人
- 大型案件や高額投資を希望する人
- インカムゲインとキャピタルゲインの両取りをしたい人
一方で、1万円程度の少額から始めたい方や、なるべくリスクを抑えたいという方には、ややハードルが高く感じられるかもしれません。
Victory Fundは、「高利回り」「都心特化」「短期運用かつ大型案件」などの特徴に魅力を感じる、中級者以上の投資家に適しているサービスと言えるでしょう。
Victory Fund(ビクトリーファンド)のよくある疑問
Victory Fund(ビクトリーファンド)の退会や解約の条件は?
Victory Fundを退会するには、マイページにログイン後、「お問い合わせ」画面から「退会に関するお問い合わせ」を選び、退会希望の旨を連絡します。
退会費用はかかりませんが、退会には全ファンドの運用終了と資産残高が0円であることが条件です。いずれかが未達成の場合は退会できません。また、運用期間中の中途解約は不可で、退会もできないため注意が必要です。
なお、投資申込後、契約成立時交付書面の受領日から8日間以内であれば、書面でのクーリングオフが可能です。
Victory Fundの運用期間は半年〜1年と比較的短いですが、運用期間中は資金の引き出しはできません。運用終了までは資金拘束があることを事前に理解しておきましょう。
Victory Fund(ビクトリーファンド)のキャンペーンはある?
2025年8月時点で、Victory Fundでキャンペーンは実施されていません。
サービス開始当初の2021年には、新規会員登録でAmazonギフト券1,000円がもらえるキャンペーンが開催していましたが、それ以降は目立ったキャンペーンは確認できませんでした。
また、他社サービスに度々見られるポイ活制度なども導入されておらず、Victory Fundはキャンペーン施策にはあまり力を入れない傾向があります。
投資に加えてキャンペーンや特典も楽しみたい方にはやや物足りないと感じる方もいるかもしれません。
一方で、シンプルに堅実な不動産クラウドファンディングをしたい方には、特に気になるポイントでもありません。なお、今後キャンペーンが実施される可能性はあるので、最新情報は公式サイトでご確認下さい。
汐留ファンディングとの関係は?
Victory Fundと汐留ファンディングは、それぞれが独立した運営会社が提供する別の不動産クラウドファンディングサービスです。下記の通り、それぞれ異なる会社が運営しています。
不動産クラファンサービス | 運営会社 |
---|---|
Victory Fund | カチデベロップメント株式会社 |
汐留ファンディング | 汐留プロパティ株式会社 |
両社に資本関係やグループ会社としての繋がりはなく、統合や前身といった関係もありません。ただ、物件の仕入れからバリューアップまでを分担して連携するケースが多く、グループ企業のように誤解されやすい傾向があります。
具体的には、汐留ファンディングが個人から割安で物件を仕入れた物件を、Victory Fundが取得し、フルリノベーションにより資産価値を高めるといった協力関係が見られます。
このように、Victory Fundと汐留ファンディングは密接な連携があるものの、別会社による独立した不動産クラウドファンディングサービスです。