上場企業が運営する不動産クラウドファンディング10選【2025年11月】

上場企業が運営する不動産クラウドファンディング10選【2025年11月】

不動産クラウドファンディングサービスを選ぶ際は「上場企業や上場親会社が運営している」ことは重要な判断ポイントのひとつです。

上場企業であれば、厳しい上場基準をクリアしていることから、資本面の安心感や営業体制の透明性が期待できます。

一方で、上場企業が運営しているとはいえ、元本保証はないため不動産クラウドファンディングのリスクを認識しておくことは大切です。

本記事では、運営会社や親会社が上場企業の不動産クラウドファンディングサービス10選をご紹介します。

  • 1位 Jointoα
  • 2位 OwnersBook
  • 3位 利回りくん
  • 4位 Rimple
  • 5位 大家どっとこむ
  • 6位 CREAL
  • 7位 property+
  • 8位 TREC FUNDING
  • 9位 GALA FUNDING
  • 10位 B-Den

上場企業の信頼性に加えて、リスク軽減策が整ったサービスを選ぶことで、より安心して投資を始められます。

信頼性の高い不動産クラウドファンディングサービスをお探しの方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

目次

上場企業グループが運営する不動産クラウドファンディングおすすめランキング

不動産クラファンサービス運営会社/上場市場名親会社/上場市場名
Jointoα穴吹興産株式会社/東証スタンダード
OwnersBookロードスターインベストメンツ株式会社/非上場ロードスターキャピタル株式会社/東証プライム
利回りくん株式会社シーラ/非上場シーラテクノロジーズ株式会社/東証スタンダード
Rimpleプロパティエージェント株式会社/非上場ミガロホールディングス株式会社/東証プライム
大家どっとこむ株式会社グローベルス/TOKYO PRO MarketJトラスト株式会社/東証スタンダード
CREALクリアル株式会社/東証グロース
property+株式会社リビングコーポレーション/非上場飯田ホールディングス/東証プライム
TREC FUNDINGトーセイ株式会社/東証プライム
GALA FUNDING株式会社FJネクストホールディングス/東証プライム
B-Den株式会社ビーロット/東証スタンダード

Jointoαは東証スタンダード上場の穴吹興産が運営で安心

Jointoαは東証スタンダード上場の穴吹興産が運営で安心
運営会社穴吹興産株式会社
上場市場名東証スタンダード市場
Jointoaサービス開始日2019年4月
組成ファンド件数42件(2025年9月時点)
累計投資額85億円以上
平均利回り3.2〜3.8%(一部6%)
平均運用期間12ヶ月前後が中心
最低投資金額10万円
元本割れ・配当遅延0件
優先劣後出資比率10〜30%(10%が多い)

Jointoαの運営会社は、東証スタンダード市場に上場している「穴吹興産株式会社」です。「穴吹興産株式会社」は1964年に創立以来、西日本最大級のマンション開発戸数でトップクラスの実績を誇ります。区分マンション投資事業シニア事業事業再生海外事業など幅広い分野で実績を積んできました。

2019年にJointoαをスタートして以来、42件のファンドを組成し、元本割れや配当遅延は一度も発生していません。利回りは控えめながら安定しており、劣後出資比率も10〜30%と高めに設定されているのも特徴です。

無料で会員登録できるので、堅実に不動産クラウドファンディングを始めたい方はぜひチェックしてみて下さい。

OwnersBookは上場企業100%子会社運営で貸付型案件に不動産担保付き

OwnersBookは上場企業100%子会社運営で貸付型案件に不動産担保付き
運営会社ロードスターインベストメンツ株式会社
親会社ロードスターキャピタル株式会社(東証プライム上場)
OwnersBooksサービス開始日2014年5月26日
組成ファンド件数383件(2025年9月時点)
予定年利回り3.7〜5.9%
平均運用期間3ヶ月〜25ヶ月と幅が広い
最低投資金額1万円
元本割れ0件
配当遅延1件
優先劣後構造あり
会員登録・投資申請無料
払戻費用330円

OwnersBooksは、国内初の不動産クラウドファンディングサービスとして2014年にスタートし、これまで383件ものファンドを組成しています。運営会社は、東証プライム市場に上場している「ロードスターキャピタル株式会社」の100%子会社「ロードスターインベストメント株式会社」が運営しています。

大きな特徴は、貸付型とエクイティ型の2種類のファンドを提供している点です。特に貸付型案件においては100%不動産担保が設定されており、万が一債務不履行が発生した場合も、担保を元に債権回収が可能です。

なお、2019年に「大阪市中央区ホテル素地第1号第1回」ファンドで遅延が発生した事例があります。ただ、先駆的に多数の案件を展開してきたOwnersBooksだからこそのケースとも言えます。遅延時には迅速かつ適切な対応が取られ、以降は元本割れや配当遅延は一度もなく、サービスの信頼性は維持されています。

ファンド数の多さと安定性を重視している方は、ぜひチェックしてみて下さい。

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利回りくんは東証スタンダード上場企業の子会社が運営で大型案件も豊富

利回りくんは東証スタンダード上場企業の子会社が運営で大型案件も豊富
運営会社株式会社シーラ
親会社シーラテクノロジーズ株式会社(東証スタンダード市場)
利回りくんサービス開始日2021年6月
組成ファンド件数143件(2025年9月時点)
平均利回り4.4%
平均運用期間・3ヶ月〜12ヶ月
・10年以上の超長期案件もあり
最低投資金額1万円
元本割れ0件
配当遅延0件
優先劣後出資比率・5%前後
・過去には2〜3%と低い比率もあり

利回りくんの運営会社「株式会社シーラ」は、東証スタンダード市場上場の「シーラホールディングス」グループ企業です。日本マーケティングリサーチ機構では、不動産クラウドファンディング分野で3年連続となる「会員登録数No.1」の調査結果もあります。

ファンドの特徴として、社会性や地域創生に関わる案件が多く、投資を通じて社会貢献したい方におすすめです。個人投資では難しい大型案件が充実しているのは、上場企業グループが運営するからこそ実現できる強みとも言えます。

さらに、投資しながら楽天ポイントが貯まるほか、独自の「利回りくんコイン」も導入しています。資産形成をしながらポイ活をしたい方は、ぜひチェックしてみて下さい。

Rimpleは東証プライム上場企業グループ運営で劣後比率が一律の安定

Rimpleは東証プライム上場企業グループ運営で劣後比率が一律の安定
運営会社プロパティエージェント株式会社
親会社ミガロホールディングス株式会社(東証プライム市場)
Rimpleサービス開始日2020年2月5日
組成ファンド件数108件(2025年9月時点)
平均利回り2.7〜4%
平均運用期間6ヶ月が多い
最低投資金額1万円
元本割れ・配当遅延0件
優先劣後出資比率30%(一律)

Rimpleの運営会社「プロパティエージェント株式会社」は、東証プライム市場に上場する「ミガロホールディングス株式会社」のグループ会社です。長年の不動産開発で培ったノウハウを活かし、クラウドファンディングに最適な物件を厳選して提供しています。

Rimpleの大きな特徴のひとつは、全てのファンドで劣後比率を一律30%に設定していることです。案件により劣後比率が変動するサービスが多いなか、固定された比率で運用されているのは、投資家にとってリスク管理面で大きなポイントです。

利回りは平均2.7〜4%と控えめですが、上場企業グループによる運営と信頼性に加え、固定された劣後比率による安全性を兼ね備えています。投資の安全性を重視したい方や、利回りよりもリスク抑制を重視したい方におすすめです。

大家どっとこむはTOKYO PRO Market上場企業が運営

大家どっとこむはTOKYO PRO Market上場企業が運営
運営会社株式会社グローベルス(TOKYO PRO Market上場)
親会社Jトラスト株式会社(東証スタンダード市場上場)
大家どっとこむサービス開始日2020年12月
組成ファンド件数108件(2025年9月時点)
平均利回り3.5〜4.5%
平均運用期間2〜12ヶ月
最低投資金額1万円
元本割れ・配当遅延0件
優先劣後出資比率10%前後

大家どっとこむを運営する「株式会社グローベルス」は、2024年6月にTOKYO PRO Marketに上場しています。親会社の「Jトラスト株式会社」も東証スタンダード市場に上場しており、強固な経営体制の元にサービスを展開しています。「Jトラスト株式会社」は、日本国内のみならず韓国や東南アジアでの金融事業に精通しており、ノウハウを不動産事業に活かしている点が特徴です。

大家どっとこむの投資対象は戸建てやアパートが中心で、首都圏の空室リスクの低い物件を厳選しています。これまで元本割れや配当遅延はなく、持分譲渡や買取保証契約など、投資家保護対策も整っています。1万円から投資ができるので、安全性を重視したい方におすすめの不動産クラウドファンディングサービスです。

CREALは不動産クラファンとして初めて上場で情報開示が丁寧

CREALは不動産クラファンとして初めて上場で情報開示が丁寧
運営会社クリアル株式会社
上場市場名東証グロース市場
クリアルサービス開始日2018年
組成ファンド件数135件(2025年9月時点)
平均利回り3〜6%
平均運用期間18〜24ヶ月
最低投資金額1万円
元本割れ・配当遅延0件
優先劣後出資比率会員登録後閲覧可能

CREALを運営する「クリアル株式会社」は、2022年に不動産クラウドファンディング分野として初めて上場した企業です。累計実績や運用金額などに情報を丁寧に公開しており、透明性の高さが安心できるポイントです。四半世紀ごとに決算説明資料を公表し、ファンドごとに投資判断に必要な情報を分かりやすく開示しています。

取り扱う物件は、都心のオフィスビルやホテルのほか、保育園や学校、高齢者施設など多様で、地域社会に貢献できる点も魅力です。安定性と社会貢献性を両立させた多様なラインナップにより、他社では見かけないユニークな投資対象も提供しています。

安定した運用体制に加えて、幅広いファンドに投資したい方にはおすすめの不動産クラウドファンディングサービスです。

property+は東証プライム上場の飯田グループ運営で短期案件が多い

property+は東証プライム上場の飯田グループ運営で短期案件が多い
運営会社株式会社リビングコーポレーション
親会社飯田グループホールディングス(東証プライム上場)
property+サービス開始日2021年5月
組成ファンド件数33件(2025年9月時点)
平均利回り3.0〜10%
平均運用期間3ヶ月〜1年前後
最低投資金額1万円
元本割れ・配当遅延0件
優先劣後出資比率平均20%(4〜70%まで幅広い)

property+の運営会社「株式会社リビングコーポレーション」は、東証プライムに上場している「飯田グループホールディングス」のグループ会社です。上場企業グループならではの豊富な開発実績と経営基盤が、サービスの信頼性を支える大きなポイントです。

提供されるファンドには「自社開発商品」と「他社委託商品」の2種類があり、投資スタイルに応じて選択できます。それぞれの違いは以下の通りです。

項目自社商品委託商品
対象物件運営会社で開発・運用他社が開発・運用
管理体制募集〜運用まで運営会社が対応募集のみ運営会社が担当し運用は他社に委託
運用期間短期(3ヶ月前後)中期(1年前後)
劣後出資比率高め(20〜70%)低め(4%前後)
利回り3.0〜10%で高利回り型3.2〜3.5%で安定型

「自社商品」は劣後出資比率が高いのも大きな魅力です。上場企業グループの安定基盤に加え、投資リスクの軽減策がしっかり整っている点が安心できます。

TREC FUNDINGは上場企業の運営で首都圏物件に強み

TREC FUNDINGは上場企業の運営で首都圏物件に強み
運営会社トーセイ株式会社
上場市場名東証プライム市場
TREC FUNDING開始日2018年6月8日
組成ファンド件数12件(2025年9月時点)
平均利回り5〜6%前後
平均運用期間2年〜3年
最低投資金額1万円
元本割れ・配当遅延0件
優先劣後出資比率20%前後

TREC FUNDINGは、東証プライム市場に上場する「トーセイ株式会社」が運営しています。トーセイグループは設立70年以上の歴史を持ち、不動産開発や運営の実績を積み重ねてきた総合不動産会社です。上場企業としての安定した経営基盤と、長年培った不動産事業のノウハウにより、投資家に高い安心感を提供しています。

また「トーセイ株式会社」は創業以来、事業エリアを首都圏に特化しており、なかでも中小不動産を中心にターゲットとしています。地域に精通した運営体制により、物件選定や収益性の安定化が図られており、長期的に安定した運用が可能です。上場企業のグループ運営による透明性や財務基盤の安定性に加え、首都圏に特化した戦略的な物件選定がTREC FUNDINGの大きな強みです。

GALA FUNDINGは創業40年以上の実績あるFJネクストホールディングスが運営

GALA FUNDINGは創業40年以上の実績あるFJネクストホールディングスが運営
運営会社株式会社FJネクストホールディングス
上場市場名東証プライム市場
GAFA FUNDINGサービス開始日2020年5月
組成ファンド件数30件(2025年9月時点)
平均利回り3%前後
平均運用期間6ヶ月前後
最低投資金額1万円
元本割れ・配当遅延0件
優先劣後出資比率30%前後

GALA FUNDINGは、東証プライム市場に上場する「FJネクストホールディングス」が運営する不動産クラウドファンディングサービスです。創業から40年以上の実績とノウハウを元にロケーションやデザイン快適性など居住者目線の企画や開発を徹底した企画や開発をしています。

投資対象は、都心の自社ブランド「GALAマンション」で、入居者は約99%と高く、安定した賃料収入も期待できます。GALA FUNDINGのサービス開始は2020年5月に開始したばかりで、ファンド数はまだ控えめですが、運営基盤の強さ高い入居率を背景に、投資家からの支持を集めています。

B-Denは上場企業ビーロットが運営で都心や大阪に投資できる

B-Denは上場企業ビーロットが運営で都心や大阪に投資できる
運営会社株式会社ビーロット
上場市場名東証スタンダード市場
B-Den開始日2021年4月
組成ファンド件数31件(2025年9月時点)
平均利回り2〜3%
平均運用期間3〜12ヶ月
最低投資金額10万円
元本割れ・配当遅延0件
優先劣後出資比率会員登録後閲覧可能

B-Denの運営会社は、東証スタンダード市場に上場している「株式会社ビーロット」です。「株式会社ビーロット」は長年にわたり都心部の不動産開発や運営に携わってきた実績を持ち、上場企業ならではの財務の透明性や信頼性が投資家に安心感を提供しています。

B-Denでは、東京23区や大阪市内の区分マンションなど、人気の高い好立地物件を厳選して投資対象としています。過去の元本償還実績が高く、短期間でファンドが短期間で満額成立するケースが多いのも特徴です。

都心好立地に絞った安定性の高い物件を狙えるため、上場企業の信頼性と安定運用を重視する投資家におすすめの不動産クラウドファンディングサービスです。

元本割れや償還遅延を避けたい投資家が不動産クラウドファンディングを選ぶポイント

元本割れや償還遅延を避けたい投資家が不動産クラウドファンディングを選ぶポイントは、主に以下の5つです。

それぞれ解説するので、ぜひ参考にしてみて下さい。

運営会社の信頼性

不動産クラウドファンディングでは、運営会社の信頼性が重要なチェックポイントです。上場企業であれば財務基盤や情報開示の透明性が高く投資家にとって安心材料となります。

特に上場企業やベンチャーキャピタルの出資を受けている企業は、財務基盤や情報開示の透明性が高く、安心感につながります。

一方で、非上場でも会社規模が大きく、運用実績や開示情報が充実しているサービスであれば信頼性が高いです。過去に行政処分を受けていないか、元本割れや配当遅延の事例がないかを確認することも重要です。投資先を選ぶ際は、運営会社の実績と情報公開の姿勢をしっかりチェックすることが、リスクを避ける第一歩となります。

優先劣後出資の比率が20%以上であるか

不動産クラウドファンディングには、投資家の元本保護を目的とした「優先劣後構造」という仕組みがあります。これは運営会社が自己資金を劣後出資として一定割合投入することで、損失が発生した際にはまずその分がカバーされ、投資家のリスクを軽減する制度です。

優先劣後出資の比率はサービスによって異なり、10%以下から30%以上まで幅があります。

目安として、劣後出資比率が20%以上であれば、元本割れリスクの低減効果が高く、投資家は安心して投資しやすくなります。反対に比率が低い場合は、損失が早く投資家に及ぶ可能性があるため、リスク管理の観点から劣後出資比率の高さは非常に重要なポイントです。

劣後出資比率に関しては下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご参照下さい。

劣後出資比率の高い不動産クラウドファンディング8選!【2025年9月】優先劣後構造の仕組みも

投資対象物件の種類と立地

不動産クラウドファンディングで投資先を選ぶ際は、運営会社の信頼性に加え、物件の種類や立地運用タイプも重要です。都心や駅近など賃貸需要の高い物件は安定した賃料収入が期待でき、地方型は収益がやや不安定になることがあります。

分マンションや戸建ては運用が安定しやすく、商業施設や大規模施設は利回りが高い反面、空室や価格変動のリスクがあります。国内物件は情報が把握しやすく、海外物件は高利回りが狙えますが、為替や運営実績の確認が重要です。

運用タイプは、賃料収入を中心とするインカムゲイン型は安定性が高く、売却益を狙うキャピタルゲイン型は利回りは高いものの価格変動リスクがあります。物件の種類や立地、国内外や運用期間などを総合的に確認することがおすすめです。

過去の償還実績と遅延の有無

過去のファンドの償還実績や配当遅延の有無は、運営会社の実力や信用度を見極めるうえで非常に重要なポイントです。元本割れや配当遅延がほとんど発生していない、あるいは発生率が低い事業者は資金管理や運用能力が高いと言えます。

過去の実績は将来の安定性を保証するものではありませんが、リスクの目安として参考になります。多くの運営会社は公式サイトや運営レポートで償還実績や遅延情報を公開しているため、投資前に必ず確認することがおすすめです。さらに、償還実績に加えて運営会社の経営状況過去の行政処分の有無などもチェックすると、より安全性の高い投資判断につながります。

複数の不動産クラファンに分散投資する

不動産クラウドファンディングでは一つの案件に全額投資するのはリスクが高いため、小口で複数の案件異なる運営会社のサービスに分散投資するのがおすすめです。複数の案件や異なる運営会社のサービスに投資することで、運営リスクや物件固有のリスクを抑えられます。

さらに、地域や物件タイプを分散することで、特定の物件やエリアで不測の事態が発生しても損失リスクを軽減でき、より安定した運用が期待できます。分散投資することは、投資家自身がコントロールできる有効なリスク管理手段のひとつです。

上場企業による不動産クラファンに投資する際の注意点

上場企業が運営する不動産クラファンに投資する際には、以下のポイントに注意することが大切です。

それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説します。

年利回り3〜6%が中心で水準は控えめ

上場企業が運営する不動産クラウドファンディングでは、過度に高い利回りは少なく、年利回りは一般的に3〜6%の範囲で設定されています。これは安定性を重視したリスク抑制型のファンド設計が多いためで、無理のない持続可能な収益が期待できます。

高利回りを狙う投資家にとっては物足りなく感じる場合もありますが、その分、運用の透明性や信頼性が高く元本保護やリスク管理面で安心できる設計になっています。また、短期運用インカムゲイン型の案件が中心で、長期的な資金拘束や不動産価格変動のリスクを抑えた投資が可能です。 

なお、以下の記事では高利回りの不動産クラウドファンディングサービスをご紹介しているので、あわせて参考にしてみて下さい。

高利回りの不動産クラウドファンディング高利回りランキング9選【2025年9月】

人気案件は即完売してしまう

上場企業が運営する不動産クラウドファンディングサービスは、経営状態が比較的安定しており、信頼性が高い点が魅力です。その分、投資家からの注目度が非常に高く、募集開始直後に満口となるケースもあります。

そのため、狙った案件に投資するためには、募集開始時刻の把握事前の口座準備複数のサービスへの登録をしておくのもおすすめです。人気案件は利回りが控えめでも、運営会社の安定性や物件の信頼性から投資家が集中する傾向にあります。信頼性のあるサービスゆえに人気が集中する可能性があるので、事前に対策をしておくのがおすすめです。

どのサービスでも元本保証はない

不動産クラウドファンディングでは、たとえ上場企業が運営している場合でも元本保証はありません。これは運営会社の経営状態に関わらず、法律で定められているためです。そのため、上場企業が運営しているからといって、リスクが全くないとは言い切れません。

市場環境や物件の運用状況によっては、元本割れや配当遅延が発生する可能性があります。ただ、多くのサービスでは優先劣後出資システムを導入しており、運営会社が一定割合を劣後出資として負うことで、損失が発生した場合でもその分カバーされます。完全な保証ではありませんが、運用会社の経営状態に加えて、過去の償還実績や劣後出資比率をチェックすることが大切です。

運営企業

日本会議室編集局は、日本全国・海外で多目的レンタルスペースを提供する「日本会議室」のコラムの編集チームです。会議室やイベントホールのご利用に役立つ情報に加え、不動産クラウドファンディングをはじめとする最新の投資関連テーマも分かりやすく解説。利用者の皆さまにとって信頼できる知識と気づきを提供することを目指しています。