「みんなの年金」という不動産クラウドファンディングがありますが、投資すべきかどうか悩んでいるのではないでしょうか。
評判や口コミ、そこからわかる特徴がわかれば、「みんなの年金」がどのような不動産クラウドファンディングなのかが把握可能です。
また、メリットだけでなくデメリットや注意点を把握することで、投資すべきかどうかの判断材料になります。
そこで、この記事では、みんなの年金の評判や口コミからわかる特徴を解説するとともに、デメリットや注意点についても解説します。
この記事を読めば、「みんなの年金」について知りたいことがわかりますので、参考にしてください。
みんなの年金とは都市部のマンションに投資できる不動産クラウドファンディング

みんなの年金の基本情報は、次のとおりです。
サービス名 | みんなの年金 |
---|---|
初回(1号ファンド)募集開始 | 2021年3月1日 |
募集ファンド件数(累計) | 134件(2025年6月3日現在) |
平均運用期間 | 10ヶ月 |
想定利回り | 8.0% |
最低投資金額 | 10万円 |
募集方式 | 先着/抽選 |
中途解約 | 原則不可 |
みんなの年金とは、文字通り公的年金代わりの収入源を増やすことを目指した不動産クラウドファンディングです。
都市部(東京、名古屋、大阪、福岡)のマンションに投資して、運用するという特徴があります。
都市部のマンションは、不動産価格が下がりにくいため、元本割れするリスクが少ないからです。
みんなの年金の特徴として、次の4点が挙げられます。
それぞれについて、解説します。
実質平均年利回りが8.4%と高い
みんなの年金の特徴として、実質平均年利回りが8.4%と高いことが挙げられます。
なぜなら、他社ファンドの実質平均利回りや不動産投資信託(J-REIT)の実質平均利回り(4.3%程度)と比べて、高くなっているからです。
また、実質平均年利回り8.4%という数字は、直近募集しているファンドの想定利回り8.0%を上回っています。
つまり、予想以上に利回りが良くなっているということです。
これまで元本割れや配当遅延ゼロで安心
これまで元本割れや配当遅延ゼロで安心なのも、みんなの年金の特徴です。
公式サイト上では、初回募集開始以来、みんなの年金における元本割れ・配当遅延のファンドは0件となっています。
100件以上のファンドを運用してきた中で、現在まで元本割れ・配当遅延ゼロという実績は、優れていると言えます。
不動産クラウドファンディングも投資である以上、元本保証はされません。
だからこそ、元本割れ・配当遅延ゼロという実績は、みんなの年金を信頼できる根拠となっています。
2ヶ月に1回と早いペースで分配金の入金がある
みんなの年金の大きな特徴として、2ヶ月に1回という早いペースで分配金の入金があることが挙げられます。
年6回偶数月に支払われる公的年金を補完することを目的として、みんなの年金は設計されているからです。
そのため、偶数月に入金される公的年金と交互に入金されるよう、みんなの年金の分配金は偶数月に支払われるようになっています。
その結果、年金受給者は毎月収入が得られるようになるのです。
また、みんなの年金の2ヶ月に1回という入金ペースは、償還時に分配金を受け取るまで1~2年ほどかかるケースが多い他社と比べて、早くなっています。
優先劣後出資システムで元本割れしにくい
みんなの年金では、優先劣後出資システムを採用しているため、元本割れしにくいという特徴があります。
優先劣後出資システムとは、投資家を優先出資者(70~90%)、運営会社を劣後出資者(10~30%)に分け、優先出資者が優先される仕組みのことです。
つまり、収益は優先出資者に優先的に配分され、損失は劣後出資者が先に負担することで、優先出資者である投資家の元本の安全性が高まります。
その結果、元本割れしにくくなります。
ただし、元本割れしないのは損失が劣後出資以内の場合に限るため、注意が必要です。
みんなの年金の評判や口コミからわかる特徴
みんなの年金の評判や口コミからわかる特徴として、次の5点が挙げられます。
それぞれについて、解説します。
利回り8%なのが良い
まにわくとか、みんなの年金はインカム8%なのが良いですよね
あとまにわくは結構劣後の割合高いのと、みんなの年金は物件ポートフォリオが分散されてるのが良いです
引用元:X
みんなの年金の評判や口コミからわかる特徴として、想定利回りが8%なのが良いことが挙げられます。
確かにみんなの年金の想定利回りは8.0%と、他社と比較して、高くなっています。
しかも、実質平均利回りは8.4%と、想定利回りを上回っているのです。
また、この口コミには「インカム8%」とありますが、インカム型・キャピタル型問わず、想定利回りは8.0%です。
インカム型は家賃収入、キャピタル型は売却利益を出資額に応じて分配します。
ちなみに、みんなの年金にはインカム型とキャピタル型を組み合わせたハイブリッド型もあります。
早期償還されることもある
お知らせ通り早期償還されました 配当も予定通りということは、償還された分また他のファンドに申し込めるってことね このまま遊ばせておくのはもったいないから、早く次のファンド出て欲しいな~
#不動産クラウドファンディング
#投資初心者
#みんなの年金
みんなの年金さんから、早期償還のお知らせ~早期償還は初めて
1年のところ半年になったんだけど、配当って半分になったりするのかな?
まあ、お知らせを待ちましょ
#投資初心者 #不動産クラウドファンディング #配当金
引用元:X
みんなの年金53号が早期償還
12ヶ月8%が8ヶ月で償還となりましたが、自社利益はき出して利益額揃えてくれました。結果利回り向上し
8ヶ月12%での償還です。
運用終了から2週間での入金も素晴らしい
こんな事されたら惚れてまう笑
#みんなの年金
#ネクサスエージェント
引用元:X
早期償還されることがあるのも、みんなの年金の評判や口コミからわかる特徴です。
早期償還は投資家の利益を最大化するために行われ、ファンドの運用状況や市場環境によって判断されます。
みんなの年金の運用期間は、おおむね12ヶ月を予定していますが、平均運用期間は10ヶ月です。
運用期間が短くなっているのは、口コミのように早期償還されることがあるからです。
募集開始1分で完売してしまった
やった!みんなの年金46号ファンド、クリック合戦に勝利!募集開始後1分で完売した模様。手汗を拭いて待機した甲斐があった。
#みんなの年金 #不動産クラウドファンディング #クリック合戦
X
募集開始1分で完売してしまったという評判や口コミからわかるみんなの年金の特徴は、他社と比べて募集金額・口数が少ないことです。
みんなの年金と他社の募集金額・口数を比較すると、次のようになります。
不動産クラファンサイト | 募集金額(直近10件) | 募集口数の目安(直近10件) |
---|---|---|
みんなの年金 | 830万円~7,820万円 | 257口 |
COZUCHI | 6億7,250万円~66億3,600万円 | 140,200口 |
クリアル(CREAL) | 3億4,300万円~36億1,900万円 | 65,200口 |
みんなの年金と他の2社では、明らかに募集金額の大きさが違います。
ただし、みんなの年金の募集口数が少ないのは、次のように最低投資金額が他の2社より10倍高いことも影響しています。
不動産クラファンサイト | 最低投資金額 |
---|---|
みんなの年金 | 10万円 |
COZUCHI | 1万円 |
クリアル(CREAL) | 1万円 |
出金手数料は最安55円
『みんなの年金』の出金手数料を問い合わせてみました Paypay銀行の場合は55円、他行の場合は160円とのこと ポケファンよりも安いですね。
#みんなの年金
#不動産クラウドファンディング
#不動産クラファン
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口コミにあるようにみんなの年金の出金手数料は、55円です。
ただし、PayPay銀行以外の出金手数料は160円です。
他社の出金手数料と比較すると、次のようになります。
不動産クラファンサイト | 出金手数料 |
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みんなの年金 | ・55円(PayPay銀行) ・160円(PayPay銀行以外) |
COZUCHI | 月1回まで無料(それ以降は330円) |
クリアル(CREAL) | ・105円(楽天銀行) ・150円(楽天銀行以外、3万円未満) ・229円(楽天銀行以外、3万円以上) |
最も安いのは、COZUCHIの無料ですが、「月1回まで」「それ以降は330円」という制限があります。
みんなの年金は、PayPay銀行に口座を持っていれば一律55円なので、安いと言えます。
応募前に入金をしておく必要がある
前回、抽選で外れたみんなの年金さん
指定口座に入金したままだから、今回のファンドの抽選も申し込もう
当選したら入金するシステムになってくれたら、とってもありがたいんだけどな~
#投資初心者 #不動産クラウドファンディング #みんなの年金
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口コミにあるように、みんなの年金では、ファンドに応募する前に入金しておく必要があります。
なぜなら、みんなの年金では「投資口座預託形式」を採用しているからです。
投資口座預託形式とは、投資家専用の口座(預託金口座)に、あらかじめ投資資金を預けておくことで、出資や分配金の受取りはこの口座で行います。
この形式では、ファンドに応募する場合は、事前に入金しておかなければなりません。
みんなの年金のデメリットや注意点
みんなの年金のデメリットや注意点として、次の3点が挙げられます。
それぞれについて、解説します。
最低10万円からと他の不動産クラファンと比べて高い
みんなの年金のデメリットや注意点として、最低投資金額が10万円と、他の不動産クラウドファンディングと比べて高いことが挙げられます。
例えば、他社の最低投資金額と比較すると、次のようになります。
不動産クラファンサイト | 最低投資金額 |
---|---|
みんなの年金 | 10万円 |
COZUCHI | 1万円 |
クリアル(CREAL) | 1万円 |
上記以外のサービスにおける最低投資金額を見ても、1万円の不動産クラウドファンディングのほうが多いため、みんなの年金の最低投資金額10万円は高いと言えます。
そのため、気軽に投資できないかもしれません。
基本的に中途解約はできない
基本的に中途解約はできないことも、みんなの年金のデメリットや注意点です。
公式サイトに「やむを得ないご事情がある場合のみ可能」という記載があるからです。
中途解約する際は、解約事務手数料が必要な場合があります。
また、各ファンドによっても違ってくるため、中途解約するのは実質的に難しいでしょう。
募集人数が少なくすぐに埋まってしまう
みんなの年金のデメリットや注意点として、募集人数が少なくすぐに埋まってしまうことが挙げられます。
なぜなら、区分マンションを投資対象としているため、全体的に小規模なファンドが多いからです。
他社と比べてファンドの募集金額が低く、募集口数も少ないため、すぐに埋まってしまうのです。
みんなの年金の中には、募集口数が50口程度のファンドもあります。
みんなの年金は怪しい?安全性・信頼性を検証
「みんなの年金は怪しい」「危険では?」などの口コミや評判があるようですが、みんなの年金は決して怪しくありません。
「みんなの年金が怪しい」と言われる理由は、他社の平均利回り3~5%を上回る8.0%という高い利回りを維持しているからです。
そこで、みんなの年金が怪しくない理由について解説します。
みんなの年金の運営会社である株式会社ネクサスエージェントの概要は、次のとおりです。
運営会社 | 株式会社ネクサスエージェント |
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代表 | 代表取締役社長 岩田 講典 |
資本金 | 1億円 |
設立 | 2016年1月 |
所在地 | 【東京本社】〒105-0004東京都港区新橋1丁目11番7号 新橋センタープレイス3F 【大阪本店】〒530-0015大阪府大阪市北区中崎西二丁目4番12号梅田センタービル 22階 |
許可番号 | ・宅建免許番号国土交通大臣(2)第9256号 ・賃貸住宅管理業登録番号国土交通大臣(2)第2536号 ・不動産特定共同事業大阪府知事 第14号(第1号、第2号、電子取引業務) |
事業内容 | ・不動産流通WEBサービスブランド『イエリーチ』シリーズの運営 ・共同出資サービス『みんなの年金』の運営 |
みんなの年金の運営会社である株式会社ネクサスエージェントは、創業9年目のベンチャー企業です。
IT事業や不動産関連事業を中心に事業を拡大し、2023年には売上高151億円を達成しました。
さらに、売上成長率は197倍を記録しました。
みんなの年金の運営を始めたのは、2021年2月からですが、わずか5年で累計調達金額の実績は32億8,000万円に上っています。
しかも、これまで元本割れ、配当遅延はともに0件です。
また、みんなの年金では、運営会社の口座ではなく信託銀行の口座を活用して分別管理する「信託保全」を採用しています。
この制度により、運営会社が倒産したとしても投資家の資金は保護されるため、資金の損失リスクを軽減することが可能です。
したがって、株式会社ネクサスエージェントは決して怪しいわけではなく信頼性・安全性が高いため、安心できる会社です。
みんなの年金と他社の不動産クラウドファンディングを比較
みんなの年金と他社の不動産クラウドファンディングを比較すると、次のようになります。
不動産クラファンサイト | みんなの年金 | COZUCHI | クリアル |
---|---|---|---|
年間の案件数 | 52件 | 27件 | 23件 |
最低投資金額 | 10万円 | 1万円 | 1万円 |
募集口数の目安(直近10件) | 257口 | 140,200口 | 65,200口 |
募集方法 | 先着/抽選 | 先着/抽選 | 先着 |
中途解約 | 原則不可 | 可 | 原則不可 |
想定利回り | 8.0% | 5.0~10.0% | 4.3~10.0% |
この表で注目すべきは、みんなの年金の想定利回りが8.0%であり、他社より高い傾向にあることです。
というのは、COZUCHI、クリアルの想定利回りは、8.0%を下回ることが多いからです。
この想定利回りの高さは、みんなの年金のメリットになります。
また、みんなの年金の年間案件数は2021年3月の募集開始以来、上昇傾向にあり、直近1年では52件に達しています。
一方、マイナス面として、最低投資金額と募集口数の目安がありますが、すでに解説したとおりです。
みんなの年金はどんな人に向いている?
みんなの年金が向いている人として、次の方が挙げられます。
それぞれについて、解説します。
年金受給者で毎月安定した収入が欲しい方
みんなの年金が向いている人として、年金受給者で毎月安定した収入が欲しい方が挙げられます。
公的年金の受給月は2ヶ月に1回の偶数月ですが、年金受給がない奇数月に入金してもらえるので、安定収入が得られるようになるからです。
サービス名からわかるとおり、みんなの年金は公的年金を補完する目的で設計されているのです。
そのため、退職後の年金受給者で毎月安定した収入が欲しい方に、みんなの年金は向いています。
年利回り8%以上の高い利回りを求める方
年利回り8%以上の高い利回りを求める方も、みんなの年金が向いています。
みんなの年金の想定利回りは、これまで一律8.0%であり、実質平均年利回りも8.4%の実績を残しているからです。
最低投資金額の10万円を投資した場合、8,000円以上の収益が得られる可能性があります。
投資金額を増やせば増やすほど、収益は大きくなるため、年利回り8%以上の高い利回りを求める方にみんなの年金はおすすめです。
10万円以上の金額をまとめて投資できる方
みんなの年金が向いている人として、10万円以上の金額をまとめて投資できる方が挙げられます。
というのは、みんなの年金の最低投資金額は10万円だからです。
つまり、少なくとも10万円がなければ、投資できません。
そのため、10万円以上の金額をまとめて投資できる方に、みんなの年金はおすすめです。